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2013年12月20日(金)

振り込み通知に「悔しい」

年金削減許せない 撤回へ審査請求

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 高齢者の命綱となっている公的年金が13日振り込みの10月分と11月分から削減が強行されました。物価下落を口実に2015年までに2・5%、1兆3000億円減らす計画の第1弾となる1%削減です。基礎年金で年間2万円(満額支給の場合、月額6万5千円)もの削減を行う暴挙に怒りが広がっています。

 「送られてきた通知を見て悔しい気持ちでいっぱい。これしか頼れない年金が削られるなんて許せません」。こう話すのは千葉市美浜区の女性(72)。月12万円の厚生年金が1%削減で1200円、年1万4400円減らされます。

 長年、無年金の91歳の母親を自宅で介護し、苦しい生活を続けてきました。6月から母親が特別養護老人ホームに入居しましたが、単身世帯になったため県営住宅の家賃が1万円以上値上げされます。水光熱費、食費を差し引くと少ししか手元に残りません。「4月から消費税も上げるのに年金を下げるなんて。安倍首相は国民生活を見ようともせず、秘密保護法など悪いことばかりしている」

 政府はこれまでの「物価下落」を理由にしていますが、物価算定には税金や社会保険料の負担増などは含まれないなど生活実態を反映したものではありません。生活苦に拍車をかけ、内需をますます冷えこませるだけです。

 年金支給日の13日、各地で全日本年金者組合が年金削減撤回の署名と不服審査請求をしようと呼びかけたところ、署名に列をなす場所もありました。

 年金者組合は来月31日、全国47都道府県でいっせいに不服審査請求を行う予定です。冨田浩康委員長は「10万人の審査請求をめざしています。憲法25条が保障する生存権を形がい化する安倍政権を包囲し、高齢者も若者も将来に希望を持ち、安心して暮らしていける年金制度の確立を求めていきたい」と話しています。


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