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2013年12月16日(月)

受診38人全員「水俣病」

鹿児島・出水 追加提訴に参加へ

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 すべての水俣病被害者の救済を求めて活動している「水俣病不知火(しらぬい)患者会」は15日、水俣病検診を鹿児島県出水(いずみ)市で実施しました。受診した38人全員が「水俣病」と診断され、熊本地裁の「ノーモア・ミナマタ第2訴訟」追加提訴に加わる予定です。

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(写真)線の上をまっすぐ歩けるか検査を受ける男性(左から2人目)=15日、鹿児島県出水市

 水俣病をめぐり、国は昨年7月末に「被害者救済特措法」の申請打ち切りを強行。被害の実態調査を拒み、救済対象者を年齢や地域で一方的に線引きしたため、症状があっても「非該当」とされたり、申請に間に合わなかったりした被害者が続出しています。

 検診は、民間医師ら14人を含むスタッフ44人があたり、まっすぐ歩けない、筆で皮膚をなでても感触がない、視野が狭く横にあるものが見えにくい、などの水俣病特有の症状が見られました。特措法で「対象地域外」とされた出水市の女性(63)は「視界が狭く、しびれや難聴もあると診断された。勇気を出して、裁判に立ち上がりたい」と話していました。

 検診にあたった板井八重子医師(66)は「複数の症状を併せ持つ患者もいた。今後も検診を続け、被害者を救済したい」と語りました。


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