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2013年12月10日(火)

タイ首相 総選挙実施を表明

「国民が決める」

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 【ハノイ=松本眞志】タイのインラック首相は9日、国会(下院)を解散し、総選挙を実施すると表明しました。首相の発言は、前日に野党民主党の下院議員150人以上が首相退陣を求めて辞職した後、9日の反政府デモが開始されたなかで行われました。


反政府勢力 国民の政権選択否定

 インラック氏はテレビを通じ、「政府はいかなる人命の損失も望まない」、「現時点での最良の方策は、選挙によって国民の審判を仰ぐことだ。タイ国民が決める」と述べ、選挙実施によって流血の事態を回避するとの意向を示しました。警察に対しては反政府デモへの武力の不使用を厳命しています。

 インラック氏は野党が要求する「人民議会」への権力移譲については、国民投票にかけることを受け入れました。同議会は国民による選挙で選ぶのではなく、任命制の各界代表からなる機関です。

 一方、反政府勢力は首都バンコク市内の各所に集結、政権側の譲歩にもかかわらず圧力をかけ続ける姿勢です。警察は約10万人が集まったと推計。バンコク市内の60の学校は閉校を余儀なくされました。

 反政府デモを主導するステープ元副首相は、「目標はあくまでもタクシン体制の根絶だ。国会を解散して新たな選挙が実施されてもタクシン体制は存続する」と述べ、国民による政権選択を否定しました。ステープ氏は、「現政権は、亡命中のタクシン元首相に支配されている」との自説を展開し、「政権打倒」の要求を押し通す構えです。


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