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2013年12月5日(木)

データは語る

法人税納税は26%だけ

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 日本の企業のうち法人税を納めているのは4分の1強だけです。財務省のデータによると全法人約267万社のうち、法人税を納めているのは70万社(26・2%)で、197万社(73・7%)は納めていません。

 法人税を納めていない197万社のうち、81万社は2011年度単年でみると黒字です。黒字にもかかわらず納税しなくてすむのは「欠損金の繰越控除制度」という仕組みがあるからです。

 この制度は企業の赤字(欠損金)を翌期以降の黒字(課税所得)と相殺することができるというものです。前期以前の赤字を当期の黒字から差し引くことができるため、法人税額を軽減できます。1950年度税制「改正」で導入されました。

 導入当時の繰越期間は5年間でしたが、財界などの要望で延長され、現在では9年間です。ただ、大企業など中小企業以外の法人の場合、控除額は繰越控除前の所得の8割が上限です。

 2014年度税制「改正」要望で、内閣府は国際戦略総合特区における大企業の「上限」撤廃を求めています。経団連は繰越期間の延長を要求。また在日米国商工会議所は「上限」を撤廃するとともに、無期限に繰り越せるよう要求しています。 (清水渡)

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