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2013年12月2日(月)

タイ衝突 4人死亡

反政府勢力エスカレート

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 【ハノイ=松本眞志】タイの首都バンコクでは1日、政権打倒を叫ぶ反政府勢力約3万人が市内8カ所で放送局を占拠するなど、政府機能をまひさせる行動をエスカレートさせました。インラック首相は警察関係の建物に一時避難を余儀なくされるなど情勢は緊迫化しています。


 反政府勢力は11月30日から、赤シャツを着用した政府支持の市民7000人と乱闘状態に陥り、これまでに4人が死亡、50人以上が負傷しています。衝突の際には刃物や銃が使われたといいます。

 1日には警察隊が、投石を続ける反政府デモ隊に対して催涙弾を撃ち込むなど、事態が沈静化する様子はありません。バンコク市内の五大ショッピングモールも閉鎖し国民生活や経済に及ぼす影響が懸念されています。

 反政府勢力の指導者らは、インラック首相とその家族が政治を私物化してきたと非難。「人民のクーデター」と称して、10を超える政府庁舎や六つのテレビ局、警察本部や首相官邸を占拠するよう支持者に訴えました。

 バンコクでは、都市中間層や王党派グループなどが反政府勢力を支持。2006年にクーデターで国外追放されたタクシン元首相や政府を支持する貧困層との対立が先鋭化しています。


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