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2013年11月24日(日)

きょうの潮流

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 「イエスタデイ」とポールが歌いだす。場内の歓声はやみ、静かに聴き入る数万の大観衆。一緒に口ずさむ人や目を閉じて涙を流す人…。それぞれの思いが、昔と変わらない歌声とともに東京ドームをつつみました▼11年ぶりに来日したポール・マッカートニー。大阪、福岡、東京と3都市を回り、6回の公演で約26万人を集めました。ビートルズ時代の曲をふんだんに織り交ぜた71歳の熱唱に、懐かしさがこみあげた人も多かったのでは▼随所に泣かせる場面も。亡きジョン・レノンやジョージ・ハリスンを追悼した曲では、彼らの面影がよみがえってきます。世界中で親しまれ歌われてきた「イエスタデイ」や「レット・イット・ビー」は、東日本大震災で被災した人たちにささげられました▼いまも避難生活を送る被災者を東京公演に招待し、対面したポール。「私の音楽が、みなさんの助けになりますように」と語りかけ、その場でハーモニカを奏でるサプライズも▼これまでの道のりをたどるように40曲近くを一気に歌いきったポール。タフさとともに、音楽を愛してやまない、あふれる思いが伝わってきます。来日の効果なのか、自身の新曲はもちろん、ビートルズのアルバムもふたたび売れているとか▼アンコール前の最後の曲「ヘイ・ジュード」の大合唱。年配に交じって若者たちも口をそろえて歌う姿が。感性を研ぎ澄ませ、時代や権威と格闘しながら、人びとの心をとらえつづける音楽。その力は、すべての壁をこえていきます。


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