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2013年10月29日(火)

米大統領  盗聴容認か

対独首相 10年に承知

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 【パリ=浅田信幸】ベルリンからの報道によると、米国の情報機関がメルケル独首相の携帯電話を盗聴したとされる問題で、オバマ米大統領は2010年にその事実を知らされたばかりでなく、盗聴を続けることを容認していた疑いが出てきました。ドイツ日曜紙ビルト・アム・ゾンターク27日付が米国家安全保障局(NSA)を情報源として伝えました。

独紙報道

 同紙によると、アレグザンダーNSA局長が2010年に直接、オバマ氏にメルケル氏盗聴の事実を伝達。「NSAの対メルケル作戦にかかわる情報局員」の発言として、「オバマ氏は作戦を終わらせず、むしろ続けさせた」としています。

 26日には独誌シュピーゲルが、メルケル氏への盗聴は2002年に始まっており、ベルリンの米大使館内に基地を設けて傍受作戦を実行していたと報じたばかり。ビルト・アム・ゾンターク紙によると、フリードリヒ独内相は、ドイツ国内でこのような傍受が行われることはドイツの法律に違反しているとして、「責任者は責任を取らされるべきだ」と述べました。

 内相の発言は、メルケル氏への盗聴が犯罪捜査の対象となる可能性を示唆したものとみられます。

 今回の盗聴疑惑で米独関係にきしみが生じており、両国政府は問題の決着と関係修復に苦心している最中。英BBC放送は27日、犯罪捜査になれば「この問題は外交官や政治家の手を離れ、政治的にコントロールしがたくなるだろう」と報じました。

NSAは否定

 【ワシントン=島田峰隆】米国家安全保障局(NSA)の報道官は27日、オバマ米大統領がドイツのメルケル首相に対する電話盗聴についてNSAから報告を受けていたとする独日曜紙ビルト・アム・ゾンタークの報道について、「事実ではない」と否定しました。

 同報道官は米メディアに対し、「疑いが持たれているメルケル首相を含めた情報収集活動について、NSAのアレグザンダー局長は2010年にオバマ大統領と話し合ったことはない。また伝えられているようなメルケル首相に関する活動について話し合ったこともない」と述べました。


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