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2013年10月27日(日)

きょうの潮流

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 来年の「日本の米カレンダー」が届きました。何千年も受け継いできた日本人の米づくり。その知恵と努力が自然と溶けこみ、生み出した各地の風景が美しい▼表紙に使われている岡山県の棚田はまるで小さなダムのよう。耕す農民が水田と一体になった写真は気持ちが温まります。福島の相馬海岸を望む水田は津波で海水をかぶった農地を再生させたもの。どんなに困難な中でも米をつくりつづけてきた農家の思いが伝わってきます▼2014年版で創刊25周年。水田は文化と環境を守る。そう訴えてきた「米カレンダー」を毎年、1年がかりで制作してきた富山和子さんは「瑞穂の国を壊す政策への怒りと、このカレンダーを待ち望んでくれる人たちに背中を押されてつづけてきた」▼きっかけは米の輸入自由化でした。全国の山や川、平野を歩き回ってきた環境問題の評論家として、日本の農業を守らなければ、という強い危機感を抱きました。「いまは国の形や日本人の感性まで変えてしまうTPPや原発への怒りです」▼種はまかれ、学校の教材になったり、大学入試に使われたり。写真に添えられた富山さんの文章には英訳が付いていることから海外にもファンが。ある主婦からの投書には「このカレンダーはトイレに飾るべし。じっくりと対話できるから」▼いま政府・自民党はTPP参加をみすえ、米の生産調整の見直しを始めました。「勝手な転換で現場は翻弄されるだけ」と憤る富山さん。瑞穂の国を守るたたかいはつづきます。


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