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2013年10月9日(水)

ヒッグス博士ら受賞

ノーベル物理学賞 素粒子質量の起源解明

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 スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2013年のノーベル物理学賞を、英エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス博士とベルギーブリュッセル自由大学名誉教授のフランソワ・アングレール博士に授与すると発表しました。

 ヒッグス氏は1964年、素粒子の質量(重さ)の起源の解明につながる理論を提唱。この考え方はその後、宇宙誕生時には質量がゼロだった素粒子が質量を獲得するメカニズム(ヒッグス機構)に発展しました。ヒッグス機構は素粒子の性質や素粒子同士に働く力を表す「標準理論」の重要な柱の一つ。この理論が予言する未知の粒子は「ヒッグス粒子」と命名され、約40年にわたり探索実験が続けられてきました。

 ベルギーのフランソワ・アングレール、ロバート・ブラウト(故人)の両氏もほぼ同時期に同様の理論を提唱。ヒッグス粒子は、3人の頭文字をとって「BEH粒子」とも呼ばれています。

 標準理論を構成する17種類の基本粒子が次々と発見されるなかで“最後の粒子”となったヒッグス粒子は、昨年7月に欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器実験で発見されました。実験グループには東京大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)など日本の16機関の研究者100人以上が参加し、発見に貢献しました。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれます。賞金総額800万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)が2氏に2分の1ずつ贈られます。


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