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2013年10月3日(木)

9月テロ犠牲、979人

イラク北部も治安悪化 国連が調査

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 【カイロ=小泉大介】国連イラク支援派遣団(UNAMI)は1日、同国で自動車爆弾テロなどの暴力による犠牲者が9月は死者979人、負傷者は2133人に達したと発表しました。死者は8月の804人から増加しており、米国主導の戦争・占領がつくりだした「宗派対立」によるイラク治安状況の悪化があらためて鮮明となりました。

 UNAMIは1日の声明で、「イラク国民を標的にしたテロリストの無差別攻撃がつづいており、政治指導者は国民的対話と和解に向けた努力を強めるよう訴える」「政治家や宗教指導者は流血の事態を止め、すべての市民を等しく保護する対策を取るために協力しなければならない」と強調しました。9月の死者のうち、半数近くを首都バグダッド住民が占めました。

 同地では9月30日、イスラム教シーア派住民居住地域で自動車爆弾テロが十数回発生し、合わせて55人が死亡。翌日には国際テロ組織アルカイダ系とされる「イラクとシリアのイスラム国家」が犯行声明を出し、「シーア派主導政府による(イスラム教)スンニ派住民の逮捕や拷問に対する報復だ」などと表明しました。

 イラクではこれまで比較的治安が安定し外資系企業が多数進出している北部クルド人自治区でも情勢が悪化しています。9月29日には主要都市アルビルで治安当局を狙った爆弾テロが起こり、6人が死亡、40人以上が負傷しました。クルド人は激しい内戦がつづくシリアにも居住しており、同国情勢がイラクにも影響しているとの見方が出ています。


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