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2013年10月3日(木)

線路上男性助けようと…女性死亡

「踏切 私も怖い」

横浜

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 横浜市緑区中山町のJR横浜線鴨居―中山間の川和踏切で1日午前、線路上にいた同区の男性(74)を助けようと踏切内に入った近くの会社員、村田奈津恵さん(40)=同区台村町=が、電車にはねられ死亡するという痛ましい事故がありました。一夜明けた2日、現場の踏切のそばに献花台が設置され、絶えず人が訪れ花や飲み物をたむける光景がみられました。 (仁田桃)


写真

(写真)事故から一夜が明けた現場=2日、横浜市緑区中山町

 当時、踏切待ちをしていて事故を目撃した女性(62)は、村田さんの父親が「間に合わない」「無理だから」と制止する声を聞いたといいます。電車が停止し、村田さんのもとに駆け寄った父親は手をにぎりながら、「うちの娘なんだよ」「止めたんだけど行っちゃったんだよ」と、繰り返していたといいます。「あっという間のできごとでした。電車がすごい音で警笛を鳴らして、ブレーキをかけたけど間に合わなかった。何がなんだか今でも…」と声を落としました。

 同区の介護福祉士、29歳女性は「自分にも『困っている人がいたら助けたい』という部分があるので、人ごとに思えなかった。助かってほしかった」と話しました。

 近くに住む女性(63)は、事故のあった踏切の怖さを語ります。「駅に近いこともあって、遮断機がひんぱんに下ります。開いたと思ったらすぐに閉まって、私も怖い思いをしました。高架化してほしいとずっと思っている」と話しました。

 村田さんは父親が運転する乗用車の助手席に乗っていました。踏切前で東神奈川駅発橋本駅行き普通電車の通過を待っていたところ、線路の上にいる男性に気付き、遮断機の下りた踏切に入ったといいます。救助された男性は、鎖骨を折る大けがですが、命に別条はないといいます。


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