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2013年10月2日(水)

きょうの潮流

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 わたしたちが消費税を取られるようになったのは、1989年の4月1日からです。当時、3%という数字の氾濫で街は騒然。日本列島には戸惑い、混乱、怒りが渦巻きました▼「法律に基づき、消費税をお預かりさせて頂きます。不満の方は次の選挙で考へましょう」。都内で営む薬屋の張り紙を本紙が伝えています。買い物客も商店も、ただ腹立たしいだけ。廃止を求める署名には次々と列ができました▼8年後の97年4月1日、今度は5%に引き上げられます。直前の週末は、少しでも安いうちに買っておこうと、大型店が大にぎわい。五円玉が増える財布を開くたびに、苦々しさと憤りがわきました。その後、日本は大不況に陥ります▼財政の再建や福祉の充実を名目に導入されてから四半世紀、国民は消費税を取られ続けてきました。しかし、何が変わったのか。国の借金はふくらむばかり、生活を支える保障は切り捨てられる一方です▼安倍政権がその消費税を来年4月から8%にすると決めました。色あせた名目は相変わらず。年金や手当は削られ、牛乳や卵、小麦などの値上げラッシュで国民が苦しんでいるときに。しかも働く貧困層が急増しているもとで。これほどの無策はないでしょう▼子どもからお年寄りまで、所得の少ない人も一律に課す天下の悪税。それを国民の信任も得ずに強いて上げ続ける。古今東西、税をめぐるたたかいは国の形を変えてきました。その一歩としてまずは増税中止。あきらめるわけにはいきません。


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