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2013年9月29日(日)

国連安保理 シリア決議全会一致採択

化学兵器廃棄義務付け

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 【ニューヨーク=島田峰隆】国連安全保障理事会は27日夜(日本時間28日午前)、シリア問題について会合を開き、同国に化学兵器の廃棄を義務付ける決議案を全会一致で採択しました。2011年3月に内戦が始まって以来、シリアに対する拘束力のある安保理決議が採択されたのは初めてです。

 決議は8月21日にシリアで化学兵器が使われたことを「最も強い言葉」で非難し、「シリアのいずれの勢力も化学兵器の使用、開発、生産、取得、貯蔵、保有、移動をしてはならない」と強調しています。

 決議には、オランダのハーグにある化学兵器禁止機関(OPCW)が決めた廃棄計画が付属文書として添えられています。シリア政府に対し「化学兵器の迅速な廃棄とその厳格な検証」のために、廃棄計画の速やかな実施を求めています。

 化学兵器の使用や無許可での移動など決議の履行を怠った場合は、国連憲章第7章に基づいて安保理が「制裁を科す」としています。しかし経済制裁や軍事行動など第7章に基づく措置の内容は盛り込まれていません。発動には新たな安保理決議が必要です。

 また安保理常任理事国や欧州連合(EU)などでつくる「連絡グループ」が12年6月に開いた会議がまとめた平和的な政権移行を目指す計画を支持し、シリアの全勢力が参加する形で内戦の終結へ向けて、できるだけ早く国際会議を招集することを求めています。

 シリア国内でのOPCWの活動を支援するために国連が先遣隊を派遣することも認めています。


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