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2013年9月23日(月)

憲法を子どもの視点で

教育子育て九条の会シンポ

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 教育子育て九条の会は22日、「子育て・学校の現場からあらためて教育と憲法を考える」をテーマに東京都内でシンポジウムを開きました。保護者・教職員・学生ら75人が参加しました。

 田中孝彦・武庫川女子大学教授は問題提起として、「はだしのゲン」の閲覧制限問題や教科書採択問題など思想・表現の自由、学習権と教育の権利・自由の抑圧など、改憲の先取り的な動きが出ていると指摘。子どもたちの声を受け止めて、憲法の人権規定を子どもの権利として読むこと、そのなかで教育の自由と共同の原則を改めて読み深めていくことを強調しました。

 福島・東京・大阪の教師がそれぞれ教育現場の状況について報告。東京の母親、七生養護学校弁護団の小林善亮弁護士、佐藤学・学習院大学教授、堀尾輝久・東京大学名誉教授が発言しました。

 東京の母親は、子どもたちが学校に息苦しさを感じていると話し、「子どもたちはいつも失敗して『取り返しのつかない事態』になるのを恐れている。おとなたちが『失敗しても大丈夫、どこからでもやり直せる』といってあげたら安心すると思う」と語りました。

 堀尾さんは、自民党が狙う改憲は近代的な憲法の在り方そのものを打ち壊すものだと指摘。「子どもの視点から憲法の人権条項を読むことが重要」とのべました。

 フロアから東京の大学生が都立高校で教育実習を受けた体験を発言。校長から「自分が通っていたときの高校とは違う学校だと思ってほしい」といわれたことを紹介し、「年々自由な感じがなくなってきている」と語りました。


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