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2013年9月21日(土)

銃の暴力なくそう

被害者ら議会前で集会

ワシントン

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 【ワシントン=洞口昇幸】16日に米首都ワシントン市内の軍施設で起きた乱射事件(13人死亡)を受けて19日、連邦議会前で政府や議会に対して銃規制の強化を求める集会が行われ、数百人の参加者は「銃による暴力を終わらせよう」のプラカードを掲げました。


写真

(写真)ワシントンの連邦議会前で銃規制強化を求める集会を行う人たち=19日(洞口昇幸撮影)

 同集会は昨年12月にコネティカット州ニュータウンの小学校で起きた銃乱射事件など、各地の銃による犠牲者の遺族や被害者らが、さらなる犠牲者をなくすために結成した市民団体、「ノー・モア・ネームズ」が中心となって開きました。

 同小学校乱射事件で教員の姉を亡くしたカーリー・ソトさんが登壇し、「(今回の)悲劇的な乱射事件は、米国が深刻な銃問題を抱えているという現実を広く示した」と述べ、「政府の指導者が行動する前に、あと何人の母や父、姉妹や兄弟が死ななければいけないのか」と訴えました。

 ニューヨークから集会に参加したフィービー・バーナードさん(52)は「私のたくさんの友人や知人も銃で危ない目にあっている。規制強化の声を高めることで、これに反対する人たちや議会を動かすことができる」と語りました。

波紋広がる銃乱射事件

 【ワシントン=洞口昇幸】16日に米首都ワシントン市内の軍施設で起き、13人が死亡した乱射事件の余波は広がり続けています。米紙ワシントン・ポストは18日付で銃規制強化は「緊急に必要なことだ」とする社説を掲載しました。

 社説では、容疑者が精神的な病を抱えながら銃を購入できたことを示し、銃規制のさらなる強化が「ふさわしくない人物の銃の購入や違法な銃の利用をより難しくさせる」と主張しています。

 米国内では規制強化の声がある一方、国民には武装する権利が認められているとする憲法修正第2条を支持する人も少なくありません。この法解釈を背景に、規制強化に反対する最大の圧力団体の全米ライフル協会(NRA)は「銃を手にした悪いやつらを食い止められるのは、銃を持つ善人だけだ」と主張しています。

 社説は「事件現場にはたくさんの銃を持った善人(軍人)がいた(けれども乱射事件は起きた)」と反論。「NRAの間違った考えと渡り合える度胸がある政治指導者がいるはずだ」とオバマ大統領や議会に対しても敢然とした態度を求めています。

 米大手コーヒーチェーン、スターバックスは17日、来店客に銃を持ち込まないよう要望する声明を発表。店内への銃持ち込みをめぐる議論の過熱化などが理由で、「完全な禁止ではない」と自らは中立の立場だとしています。


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