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2013年9月18日(水)

国連、サリン使用断定

シリア報告書 「民間人へ大規模に」

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 【ワシントン=島田峰隆】国連の潘基文(パンギムン)事務総長は16日、シリアの首都ダマスカス郊外で8月21日に化学兵器が使用されたと断定する国連調査団の報告書を公表し加盟国に提示しました。報告書は「調査で得た証拠を基にすれば、シリアで子どもを含む民間人に比較的大規模に化学兵器が使われたと結論付けられる」と述べました。

 シリアでの化学兵器使用が中立の国際機関によって確認されたのは初めてです。調査団は8月26〜29日にかけて現地で、生存者や目撃者、医療関係者と面談したほか、攻撃現場の環境サンプルの収集調査などを行いました。

 報告書は、だれが化学兵器を使用したかについては断定していません。患者の血液検査や攻撃現場の検証の結果、「神経ガスのサリンを弾頭に装着した地対地ロケットが使われた明白で説得力のある証拠がある」と指摘し、「これらの結果に深い懸念を表明する」としています。

 潘氏は16日、ニューヨークの国連本部で記者会見し「これは戦争犯罪であり、国際法違反だ。大量破壊兵器の使用としては21世紀に入ってから最悪のものだ」と批判しました。

 また「どこであれ、だれによるものであれ化学兵器の使用は犯罪だ」「国際社会は、戦争の手段として化学兵器が二度と使われないようにする責任がある」と強調しました。


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