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2013年9月11日(水)

きょうの潮流

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 白いご飯が見えないくらい、丼いっぱいに盛られたイクラ。サケなどの刺し身も添えられ、見た目も華やかで食欲がそそられます。その名も「南三陸キラキラ丼」▼東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の人気グルメです。震災前に町おこしの一環として地元産の食材を使って誕生しました。震災後は“復興の味”として全国に知られ、町再生に向けた観光の目玉の一つになっています▼同町の仮設商店街「南三陸さんさん商店街」には、キラキラ丼が看板メニューの店が何軒も軒を連ねます。イクラの代わりにウニをメーンにした丼など種類も豊富。取材で訪ねるたびに観光客が楽しそうに店選びをしている姿を目にします▼キラキラ丼人気もあって、仮設商店街のなかでは経営が比較的順調といわれる同商店街。ところが、味自慢はうれしそうに語ってくれる店主たちも、将来のことになると一様に口が重くなります。本店舗再建の資金繰り、人口が減少するなかでの将来展望…。不安が募る一方だと▼被災事業者が集った仮設商店街は、主なものだけでも岩手、宮城、福島3県に40近くあります。いずれも商売繁盛へ知恵を寄せ集めて懸命です。しかし、区画整理のために移転を迫られているところなど、先行きは厳しい▼オリンピック招致には熱心だった安倍首相。あなたが真っ先にやるべきことは、被災地復興・原発事故収束ではないのか―。大震災から2年6カ月。被災地からの切実な声に、首相は真摯(しんし)に耳を傾けるべきです。


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