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2013年9月6日(金)

きょうの潮流

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 ずいぶん前ですが、巨大竜巻をテーマにした「ツイスター」というアメリカ映画を見ました。コンピューターグラフィックスを使って再現した竜巻の恐ろしさは、いまも覚えています▼不気味な黒雲から地上に伸びる渦巻き。何もかも巻き上げ、町を根こそぎ破壊していきます。以前はあまり身近に感じませんでしたが、昨年のつくば市につづいて、今回も各地に大きな爪痕を残し、被害をもたらしました▼竜巻、突風、豪雨、落雷―。いったいここは、どこの国かと思うほどの、最近の天の荒れようです。連日の土砂崩れや河川の氾濫は行方不明者やけが人を続出させ、洪水や激しい落雷は都市の機能をマヒさせています▼気象庁は今夏(6〜8月)の暑さや、偏った雨の降り方を「異常気象」だったと位置づけました。西日本の平均気温は、統計を取り始めた1946年以降最高となり、東日本も史上3位に。全国143の観測地点で最高気温を更新しました▼次々と経験のない現象に見舞われるなかで、政府は一人ひとりの防災意識を高めることを強調します。異常気象の時代に生きているいま、わたしたちがそれを自覚することは必要でしょう。しかし、それだけで済まされる問題ではありません▼悲鳴をあげる地球からのサインをどう受けとめ、かけがえのない命の源をどうやって守っていくか。人類の課題に世界が手を結んで知恵と力を注がねばならないときに、温暖化対策に背を向ける日本政府。その“異常さ”もまた問われています。


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