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2013年9月3日(火)

軍事攻撃 米議員に懸念

対シリア 議会承認は不明

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 【ワシントン=島田峰隆】オバマ米大統領は、シリアに対する軍事攻撃について事前に議会の承認を得ると発表しました。議会では軍事攻撃に賛成する声もある一方で、その根拠や効果に対して懸念や疑問を表明する議員も少なくありません。


 攻撃に消極的な議員の間で出ている声は▽本当に米国の国益になるのか▽国防支出の自動削減が進む中で軍事攻撃をするのか▽イラク戦争の教訓から学んだのか―などです。

 クルーズ上院議員(共和党)は、オバマ大統領が対シリア軍事攻撃を国益だとしていることについて、「攻撃正当化のためにオバマ政権が押し出している理由には困惑している」と述べました。

 インホフ上院議員(同)は「いま軍は財政危機だ。(攻撃について)どういうことが決まろうと資金不足の中で軍事費を使うことになる」と強調しました。

 「イラクの影が多くの議員に支配的な影響を与えている」(コナリー下院議員=民主党)という声もあります。イラク戦争は、当時のフセイン政権が大量破壊兵器を保有しているとする根拠のない情報に基づき、国連安保理決議もなく始めた戦争でした。

 民主党のバーバラ・リー下院議員ら約60人は、8月29日に連名でオバマ大統領に書簡を送付。「化学兵器の使用を非難し、国際社会が適切に対応する国際的合意をつくるために、国連安保理の中での作業を強く支持する」と強調しました。リー議員は「イラクやアフガニスタンの戦争など過去の教訓から学ばなければならない」と述べました。

 議会の承認が得られるかどうかは予断を許しません。米紙ニューヨーク・タイムズ1日付は「オバマ氏は武力行使に関する投票で敗北する近年で最初の大統領になる可能性がある」と指摘しています。


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