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2013年8月26日(月)

ワシントン大行進50年集会

「人種差別撤廃を」数万人

キング牧師の夢実現よびかけ

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 【ワシントン=島田峰隆】人種差別撤廃を求めた1963年8月28日のワシントン大行進から50周年を記念する集会が24日、市内のリンカーン記念堂前で開かれました。参加者らは、公民権運動の指導者、故マーティン・ルーサー・キング牧師が掲げた人種差別撤廃の夢を実現するために国民が力を合わせようと訴えました。


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(写真)人種差別の撤廃を訴えて行進する人たち=24日、ワシントン(島田峰隆撮影)

 人権団体や宗教組織、労働組合、平和団体などが共同で組織したもので、黒人や白人、ヒスパニック系の人など数万人が集まりました。参加者は「すべての人に平等な権利を」「自由、雇用、正義」などと書いたプラカードや横断幕、風船を掲げて行進しました。

 リンカーン記念堂は50年前の大行進でキング牧師が演説した場所です。この日の集会では、主催団体の代表らがその場所に立ち、次々と演説しました。

 ホルダー司法長官も駆けつけ、「差別撤廃へ向けたわれわれの焦点は、女性、ヒスパニック系、アジア系、同性愛者など、平等、機会、公正な扱いを求める数知れない人々へと広がっている」と演説。オバマ政権としてあらゆる差別の撤廃に取り組む姿勢を強調しました。

 今年6月には最高裁が南部州の黒人の有権者登録の妨害を是正する投票権法の一部を初めて違憲と判断。7月にはフロリダ州の黒人少年射殺事件で殺人罪に問われた白人の被告に無罪評決が言い渡されました。集会ではこれらの動きについて人種差別撤廃に逆行するものと懸念する声が多く聞かれました。

 ミシガン州から参加したアンネッテ・ライトさん(53)は「今では黒人大統領が誕生するなど少しずつ変化しています。しかしまだ不十分だし後退もあります。キング牧師の夢を実現するには国民が繰り返し声を上げる必要があると思って参加しました」と話していました。


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