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2013年8月15日(木)

国連事務総長 米無人機攻撃は違法

国際人道法に従うべきだ

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 【ニューデリー=安川崇】パキスタンを訪問した国連の潘基文事務総長は13日、首都イスラマバード市内で講演しました。この中で潘氏は米国がパキスタン領内で続けている無人機攻撃について「国際人道法に従って行われるべきだ」と語り、米政府の運用方法を批判しました。

 潘氏は無人機の使用について「基本的には『空飛ぶカメラ』であり、情報収集が目的だ」との認識を示しました。その上で、「武装した無人機に関しては他の兵器と同じく、国際人道法などの国際法に従って使う必要がある。これは国連の明確な見解だ」と強調しました。

 また、「(無人機攻撃による)民間人被害を避けるために、あらゆる努力が求められる」とも語りました。

 無人機攻撃は米国がブッシュ前政権時代に開始。オバマ政権はこれを拡大し、対テロ戦略の中心的な手段と位置付けてきました。

 しかし、軍人ではないCIA職員が直接の殺害行為に関与してきたことや、民間人の犠牲が相次いでいることなどから「国際法違反だ」との指摘を受けています。

 英国のジャーナリスト団体の集計によると、米国は2004年以降、パキスタン領内で360回以上の無人機攻撃を実施。2600人〜3400人が殺害されており、うち400人〜800人が民間人だといいます。

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