2013年8月14日(水)
ヘルパー公務災害 確定
大阪 補償基金が控訴断念
地方公務員災害補償基金大阪支部は12日、吹田市で正規職員としてホームヘルパー業務に従事してきた長谷川さふみさんの頸肩腕(けいけんわん)障害・腰痛症を「公務上」と認めた大阪地裁判決(7月29日)の控訴を断念することを明らかにしました。
自治労連・吹田市職員労働組合は5日、地方公務員災害補償基金本部に、地裁判決をうけとめ、労働者の救済という本来の役割をはたすよう要請していました。これにより、発症から17年半、基金に公務災害認定請求をしてから14年、大阪地裁に提訴してから2年9カ月の裁判を経て勝利判決が確定することになりました。
原告の長谷川さんは「在宅介護の現場では、多くのヘルパーが無理な介護の仕方をしているのではと心配です。今回の判決が、施設や在宅の介護労働者がもっと安心して働くことができるよう、少しでも役に立てばと思います」と語りました。
日本共産党の山下芳生書記局長代行・参院議員は、所管する総務省に対し、公務災害と認めるよう申し入れていました。