「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年8月10日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 青い空に絵の具を散らしたような白い雲。68年前の8月9日も同じ晴天だったといいます。午前11時2分。長崎市内にサイレンが鳴り響き、黙とうの街を、セミしぐれが包みました▼「被爆国としての原点に反する」。長崎の平和宣言は、核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同しなかった日本政府を強く批判しました。唯一の被爆国でありながら、核兵器廃絶の先頭に立つどころか、使用を認める姿勢さえ示す。情けないかぎりです▼原発事故の最中に再稼働を口にし、他国に原発を売ろうとする安倍首相も、被爆者や世界の識者から総すかんでした。原水爆禁止世界大会ではオリバー・ストーン監督が「アメリカいいなりの一党支配を続けさせないで」と呼びかけました▼平和を求める世界の流れと被爆者の思いに背をむける日本の政府。対して、草の根の平和運動は活発です。ドイツ科学者連盟のユリア・ピピグさんは「ドイツの原発からの転換は、市民の共同の力で推進されてきた」▼被爆から70年、核のない世界へ重要な会議が開かれる2015年にむけ、国内の活動も元気です。会議に届ける署名を青年らが各地で集め、代表を現地に派遣し、訴えます。「みんなの力で、平和で公正な世界を実現させましょう」と▼それにしても、被爆地でも、沖縄でも、被災地でも、住民の願いと今の政権はかい離しています。「歴史を学ぶことこそが、過去の過ちを将来にくり返さない道」。ストーン監督の言葉の矛先は、はっきりしています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって