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2013年8月9日(金)

きょうの潮流

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 先月亡くなった山口仙二さんは、14歳のときに学徒動員先の三菱長崎の兵器工場で被爆しました。爆心地から近く、周りにいた多くの学生は死亡。自身も全身に大火傷(やけど)を負い、被爆の後遺症に終生苦しめられました▼入退院をくり返しながら、山口さんは反核の運動に力を注ぎます。国連総会で被爆者として初めて演説。「ノーモア・ヒロシマ。ノーモア・ナガサキ。ノーモア・ウオー。ノーモア・ヒバクシャ」と訴える姿が、世界に発信されました▼その山口さんら被爆者の遺志を引き継ごうと、長崎の地で高校生が平和集会を開きました。北海道から沖縄まで、19都道府県から約100人が参加。核兵器や戦争、原発や米軍基地、憲法のことまで、幅広く考え合いました▼緊張し、たどたどしい報告にも思いがこもります。必死に声をあげた街中の署名活動。大学教授を招いた学習会。クラス全員に手伝ってもらった折り鶴。朗読劇や戦争展…。「私たちの小さな活動が平和に役立つと思って」▼純粋な目は世界にも向いています。高校生平和大使が毎年国連を訪問し、高校生1万人署名活動は国連欧州本部に核兵器廃絶を求める署名を85万人分も届けています▼集会では世界の被爆者と語り合う機会もありました。家族にも打ち明けられなかった被爆の苦悩を聞き、衝撃をうけた高校生は「次の世代に伝えなければ」。被爆者からは「学び、行動し、未来をつくってほしい」。つながった仲間とともに、68回目の「8月9日」を長崎で迎えます。


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