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2013年8月8日(木)

きょうの潮流

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 きょうは、色とりどりの吹き流しや平和を祈る折り鶴が飾られた「仙台七夕」の最終日です。52年前のこの日、「松川無罪おめでとう」の短冊が飾られていました▼松川事件の判決の前夜、「国民みんなが納得する判決を」と準備を終えた仙台高裁の門田(もんでん)実裁判長は、「七夕でにぎわう仙台の街を遠く眺めながら深呼吸したものである」と回想しています▼松川事件は1949年8月に現在の福島市松川町で列車が転覆し、国鉄や東芝の労組の組合員ら20人を犯人に仕立て上げた冤罪(えんざい)事件です。61年、差し戻し審の仙台高裁でやっと全員無罪の判決。松川運動に参加した人は、「8・8判決」として記憶にとどめています▼判決は、無罪を求めて東京と青森から来た松川行進団にも知らされました。「隊列に無罪つたわりどよめきの帯」。先月93歳で亡くなった元被告団長の鈴木信(まこと)さんが晩年につくった俳句です。「『すぐ帰る』すぐが十年四季移り」「『よござんしたね』広津ひとこと死闘の実」の句も▼「信(しん)さん」と親しまれ、あの明るい笑顔から元気をもらった人も多い。機会あるごとに、支援した無数の人たちに感謝し、最後まで「真犯人発見の努力を」と訴えていました▼獄中の信さんに面会した歴史家が話していました。「英単語の『鉄道』には、でっちあげる(無実の人を罪に陥れる)という意味がある」。当時アメリカ占領下で起こった下山、三鷹事件も鉄道がらみの謀略事件です。松川事件は来月、最高裁での無罪確定から50周年を迎えます。


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