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2013年8月5日(月)

イラン新大統領就任

強硬路線の転換表明

ロウハニ師 核交渉どう進展

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 【カイロ=小泉大介】6月のイラン大統領選挙で当選した保守穏健派のハサン・ロウハニ師が3日、最高指導者ハメネイ師の認証を受けて第7代大統領に就任しました(任期4年)。新大統領は就任演説で経済改革に向けた決意を強調するとともに、国際的孤立を招いたアハマディネジャド前大統領の強硬な外交路線からの転換を改めて表明しました。


 大統領選挙で「保守強硬派時代の終焉」を訴えて地滑り的勝利を収めたロウハニ師は3日の就任演説で、「新政権は経済の救済、国際社会との建設的関係の構築、道徳の回復を目指す」と強調。「抑圧的な経済制裁の解除」に向けた意欲も示しました。

 核開発をめぐる米欧などによる経済制裁のもと、イラン国民は現在、40%以上ともいわれるインフレや通貨下落、高失業率という経済危機に見舞われています。国民生活の改善という意味からも、ロウハニ新大統領が今後、国連安全保障理事会常任理事国に独を加えた6カ国との核交渉でどう進展を図るのかが内外の関心の的となっています。

 ただ、政府、司法、議会、軍などの上に立ち強大な権限を握るハメネイ師は3日の声明で「問題が短期間で解決されると期待すべきではない」「われわれには敵がいるのだ」と表明。国会では保守強硬派が多数を占めていることもあり、核交渉の前途は予断を許さない状況ともなっています。ロウハニ師自身もこの間、ウラン濃縮活動の権利は放棄しない立場を示してきました。

 ロウハニ新大統領は就任後に閣僚名簿を国会に提出することになっており、承認が順調に進めば数週間後には新政権が発足する見通しです。


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