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2013年7月29日(月)

対決軸なき“再編劇”

民主・みんな・維新

内紛や野合に明け暮れ

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 参院選での敗北や自民党が多くの議席を獲得したことを受け、民主党やみんなの党で“内輪もめ”が起こっています。日本維新の会も含めメディアがあおる“野党再編”も絡んで混乱。参院選で自民党政治の亜流ぶりが浮き彫りになった3党が与党との対決軸を示せないままの“再編劇”です。


 民主党は26日、都内の党本部で両院議員総会を開きました。海江田万里代表はあいさつで、2015年いっせい地方選挙前までに党再建の「目に見える結果」を上げなければ辞任する考えを示し、続投に理解を求めました。

“敗軍の将”

 しかし、質疑では「敗軍の将は引き際を間違えてはいけない。すぱっと辞めるのが正しい道ではないか」(田嶋要衆院議員)、「代表選こそ最大の総括につながる」(柚木道義元財務政務官)など異論が続出しました。

 細野豪志幹事長の辞任の前倒しと大畠章宏新幹事長就任とともに、続投が承認されましたが、党内の不満はくすぶったまま。自民党と政治的にどう対決するかの議論は深まらないままでの体制いじりです。

 細野氏の辞任が早まった背景には、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長、みんなの党の江田憲司幹事長と参院選投票日(21日)に会談を持っていたことが明らかとなったことがあります。3氏は有志による勉強会の結成を模索。野党再編をにらんだ動きとの見方が広がります。

 ただ、ここでも政治の中身は聞こえてきません。

“相互不信”

 みんなの党のなかでは、渡辺喜美代表と江田幹事長が主導権争いで対立が表面化しただけ。両氏は26日、事態収拾に向け、衆院議員会館で2人だけで会談。しかし渡辺氏は会談後、記者団に「(3者会談は)ふに落ちない。納得していない」と江田氏への不満を示し、江田氏は「(3者会談は)中身のある議論がされてない以上、いちいち報告義務はない」と語り、相互不信の根深さがかえって浮き彫りとなりました。

 日本維新の会は、橋下徹共同代表(大阪市長)が参院選終盤から、野党再編に向けた意欲を表明。27日の日本維新の会の執行役員会では、大阪市政に専念することを口実に辞意を漏らしました。慰留され、続投が決まったものの、野党再編の布石とも見られています。

 自民党政治に変わる中身も示せないまま、早くも内紛や野合に明け暮れる、民主、維新、みんなの姿が表面化しています。

 (藤川良太)


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