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2013年7月29日(月)

きょうの潮流

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 身近な人が、がんと診断され、治療に入っています。体調をくずして、たまたま受けた検査で、がんが見つかったそうです。改めて周りを見回すと、さまざまながんを患った人の多いこと▼患部を切除して助かった人、抗がん剤や放射線で治療中の人、手術を受けて再発の不安を抱えながら経過を観察中の人…。国立がん研究センターの情報によると、日本人が生涯でがんになる確率は2人に1人、3人に1人はがんで亡くなっています▼われわれの生き死にに、大きくかかわるがん。医学の進歩とともに治療法も開発されてきましたが、多くは苦労しながら自分に合った治療を探し、長期間の闘病生活を余儀なくされています。がんは発生部分によって特性が異なるからです▼なんとかして、がんを治したいという患者の思い。そこにつけこむように、安倍政権はこの秋、保険診療と保険がきかない自費診療を組み合わせた混合診療を解禁し、まず抗がん剤から適用しようとしています。規制改革の一環です▼いま、抗がん剤の新薬研究は世界で進んでいます。しかし混合診療がひろく認められれば、全額自己負担の診療が拡大し、先進医療や高額な新薬をあきらめざるをえない患者も出てくるでしょう▼TPPに参加すれば、アメリカの圧力によって医療は金もうけの対象になり、日本の保険制度が崩される懸念もあります。国民から医療を遠ざける規制緩和やTPPを平気で推し進める。命とカネを取引するような政治は、まっぴらごめんです。


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