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2013年7月28日(日)

きょうの潮流

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 南米ペルーに国民自慢の炭酸飲料があります。その名は「インカ・コーラ」。コーラといっても色は鮮やかな黄色で、クリームソーダのような味です▼長年米国の強い影響下に置かれた中南米では、炭酸飲料といえばコカ・コーラなど米国系がほとんど。ところが、ペルーではインカ・コーラが売り上げ第1位です▼初めて発売されたのは1935年のきょう7月28日。1821年にスペインから独立したペルーの114回目の独立記念日でした。独立と主権を象徴するようなこの飲み物は各種記念日のフィエスタ(パーティー)でも引っ張りだこです▼ペルーは環太平洋連携協定(TPP)交渉参加国。今年は交渉が大詰めを迎え、国の主権が脅かされる中での独立記念日となります。米国が、大手製薬会社の開発した薬品の特許期間延長を主張し、安価で入手しやすいジェネリック薬品の生産が制限される恐れがあるからです▼ペルーは米国と自由貿易協定を結んでいます。でも、TPPでの特許期間延長はさらに「先をいくもの」「命が脅かされる」と、患者団体や、国内の薬品業者団体が反対の声を上げています▼192年前、独立宣言を発表した南米の解放者サンマルティンは「この瞬間からペルーは国民の意思によって自由な独立国となる」と演説しました。今年の独立記念日は、多くの国民がインカ・コーラを飲みながら、サンマルティンの言葉をかみしめ、TPPと国の独立、国民の命の問題を考える機会となるかもしれません。


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