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2013年7月27日(土)

きょうの潮流

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 世界最大のサンゴ礁といえば、オーストラリアが誇るグレートバリアリーフ。同国北東部沖に広がり、長さは2000キロに及ぶとも。観光地としても有名です。1981年に世界遺産に登録されました▼そこへ米軍が爆弾を投棄したことが判明、問題になっています。発生は16日。米軍の説明などによると、近くの島で爆撃訓練の予定だった戦闘機2機の燃料が足りなくなり、4発で合計900キロもの爆弾を海上に投下しました▼米軍側は、爆弾は爆発しておらず、船舶の航行にも影響ないと弁明します。しかし、黙っていられないのは地元住民です。地元の上院議員は「世界遺産に爆弾を落とすとは言語道断だ」と非難します▼見逃せないのは、日本との関係です。戦闘機が発進したのは、米軍佐世保基地に配備されている強襲揚陸艦ボノム・リシャールから。環境破壊といえば、今年1月にも同基地に配備されている掃海艦がフィリピン沖で座礁。このときも世界遺産のサンゴ礁を壊しました▼日本を足場に世界各地に出撃する在日米軍。イラクやアフガニスタンでの戦争に続き、今度は環境破壊。安倍政権は、在日米軍を「アジア太平洋の公共財」と呼び、駐留を正当化します。でも、人の命も環境も壊す米軍が、どうして「公共財」なのか▼沖縄でも、米軍の駐留を永続化するため、ジュゴンが生きる海を埋め立て、新しい基地をつくろうとしています。世界にも日本にも迷惑な軍隊には、出ていってもらうことこそ、真の国際貢献の道です。


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