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2013年7月24日(水)

ソニー仙台の遠隔地出向命令

無効求め申し立て

労組組合員が仙台地裁に

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 ソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)の組合員2人は23日、ソニー仙台テクノロジーセンター(宮城県多賀城市)から豊里サイト(同県登米市)への遠隔地出向の命令を受けたことに対し、出向の無効を求める労働審判を仙台地裁に申し立てました。


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 申し立てた佐藤美和子さん(57)と谷周作さん(51)は、磁気テープの研究・開発に従事していました。2010年ころから面談などによる退職強要を受け、退職を拒否すると仕事をはずされ「リストラ部屋」に入れられるなどしました。

 昨年11月から、また個人面談を繰り返す退職強要が行われ、拒否すると、今度は子会社への遠隔地出向を迫られました。

 ソニー労組は労使交渉による解決を求め、宮城県労働委員会のあっせんを受けましたが、会社側は強硬姿勢を変えず、今月16日に出向を強行。出勤しなければ賃金3割カットのため、現在、2人は出向に同意せず、異議を申し立てながら豊里サイトに通っています。

 最高裁判例では、労働者の個別同意なしで出向命令が許されるのは、業務内容や勤務地が変わらない場合とされています。

 通常の裁判ではなく、労働審判を選んだ理由は、同制度は原則3回の審理で結論を出すので、出向のすみやかな解除を目指すためです。

 記者会見したソニー労組仙台支部の松田隆明委員長は「仕事がないのではない。仙台工場は生産量が変わらないのに、『高効率化』の名で人減らしが行われ、労災事故も起きている。豊里工場も正社員を過剰リストラして派遣労働者を導入している。ソニーは、出向を退職強要の手段にしている」と強調。泣く泣く出向に応じた労働者のなかには、通勤に片道2時間〜2時間半もかかっている人がいることも指摘しました。

 申立人の佐藤さんは「私の職場には仕事があるのに、はずされ、悔しい思いをした。長距離通勤は、家族もストレスになっている。早く多賀城に戻してほしい」と訴えました。


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