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2013年7月6日(土)

きょうの潮流

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 串カツ1本30円、いちばん高いカキ、エビ串でも60円。テレビ番組を見ていたら、大阪府松原市にある激安の串カツ店が紹介されていました。大阪府民がこよなく愛する串カツ。店主は30年間、値上げしていないと言います。「お客さんに申し訳ないから」。ただ、これまで3度の危機があったそうです▼最初は1989年の消費税導入。2度目は97年の消費税5%増税。奥さんが値上げを訴えても、店主は「上げへん! 揚げんのは串カツだけや」とはねのけ、経営努力で乗り切ってきました▼3度目の危機が今年。「アベノミクス」による円安で輸入もののエビが高騰したのです。さすがに店主は迷いました。ただ今回も「上げへん!」と決断しました▼番組はここで終わり、単なる人情物語になっていました。ただ、視聴した人はだれでも疑問に思うでしょう。来年、消費税が8%に上がり、さらに10%になっても、この店主は「上げへん!」と言い続けることができるのか、と▼消費税を10%にすれば、13・5兆円もの空前の大増税です。自公両党は当然、参院選で国民の審判を受けるべきでしょう。ところが自民党の選挙公約は「消費税については全額、社会保障に使います」と述べているだけ▼増税の考えははっきりしているのに、上げるといえないのは、国民の審判が怖いからです。串カツ屋店主が経験した危機=消費税増税は、いずれも自民党政権の退陣につながりました。今回も、国民の審判を下す必要があります。


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