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2013年7月2日(火)

きょうの潮流

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 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された富士山がにぎやかに山開きを迎え、観光客が増えて地元は沸いています▼62年前の今日は、日本がユネスコに加盟した日です。世界遺産だけでなく、ユネスコは日本の教育とりわけ教員の地位や待遇の改善に深いかかわりがあります▼「指導力不足教員だ」などと教員攻撃が強まり、本来子どもたちのために力を合わせるべき保護者、地域住民、教職員が分断させられていた時のことです▼全教(全日本教職員組合)が、ユネスコの「教員の地位勧告」(1966年採択)が守られていないと申し立てたところ、ILO(国際労働機関)とユネスコとの共同委員会が08年、教員評価制度を調べる調査団を日本に派遣しました。世界初でした。この勧告は日本でなじみがありませんが、子どもたちの教育は大切であるがゆえに教員の地位もそれにふさわしく確立すべきだという趣旨です▼調査団は報告をまとめました。「指導力不足」教員に関する評価制度を教員自身は「非好意的」に見ているから見直すこと、業績評価と給与決定をめぐっては制度を根本的に見直し評価は誠実な協議と合意の下に行えと、文科省に求める画期的なものでした▼「教員のやりがいは子どもと過ごす時間が増えることですが、私たちの調べでは事務仕事に追われ残業と仕事の持ち帰りで1カ月90時間働いています」(蟹沢昭三全教副委員長)。ユネスコ報告という世界の常識に近づける努力は続きます。


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