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2013年7月1日(月)

「歴史問題で対立と不信」

訪中の韓国大統領

日本を念頭 懸念表明

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 【北京=小林拓也】訪中していた韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は29日、北京の清華大学で演説し、「現在、北東アジア情勢は非常に不安定だ」と述べました。そのうえで、日本と北朝鮮を念頭に「域内国家間の経済的な相互依存は拡大しているが、歴史や安全保障問題をめぐる葛藤と不信により、政治・安保協力はそれに及んでいない」との認識を示しました。

 朴大統領は27日の習近平国家主席との会談後の共同声明でも「最近の歴史などの問題で、域内国家間の対立と不信が深まっている不安定な状況が続いていることを懸念する」と指摘していました。

 日本を直接名指しはしていないものの、安倍政権や日本の一部政治家から繰り返される誤った歴史認識に対し、懸念を表明しているのは明らかです。

 朴大統領は清華大での演説では、「中国と信頼のパートナーとなり、北東アジアの新時代をともにつくっていくことを期待したい」と表明。中韓の信頼関係を軸にアジアでの地域間協力を発展させる姿勢を明確にしました。

 その一方で、中韓首脳の共同声明では、「中韓日3国の協力は各国の発展と北東アジアの平和と繁栄に重要な役割を果たした」との認識を示し、日中韓の協力が不可欠であることで合意しました。年内に日中韓の首脳会談の開催に努力することでも一致しました。

 北東アジアでの協力関係を推進するために、いま問われているのは、日本政府の歴史に向き合う姿勢といえます。


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