「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年6月26日(水)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 街の中心部の急な坂道を行くケーブルカー。太平洋に沈む夕日の鮮やかさ。ワタリガニの一種、ダンジネスクラブの濃厚な味。米西海岸のサンフランシスコ市には訪れた人の心をとらえる魅力があります▼そのサンフランシスコが大阪市と姉妹都市提携を結んだのは、1957年でした。「大阪市にとって最初の姉妹都市であり、昨年の平成24年には提携55周年を迎えました」。大阪市のホームページでは、両市が半世紀を超えて交流してきたことを紹介しています▼友好関係に影を落としたのは、橋下徹・大阪市長(日本維新の会共同代表)の「慰安婦」問題の強制性を否定する発言でした。サンフランシスコ市の市議会は、今月18日、橋下発言に対して、「撤回を求める決議」を採択したのです▼決議は両市の友好関係の基礎についてこう述べます。「人間の尊厳、権利、歴史上の真実についての相互理解や尊重によって友好関係は育まれ、維持される」▼友好関係ゆえに、「慰安婦」問題という歴史的事実をゆがめることは見逃せないという思いがにじんでいます。決議は「大阪市民に対しては、変わらない深い尊敬と親愛の情を表明する」とも述べ、交流事業を持続するとしています▼ベトナム戦争当時の1960年代末、反戦歌「花のサンフランシスコ」が大ヒットし、日本でも歌われました。この歌を今も市民が口ずさんでいます。反戦平和の伝統や人権の尊重が市民社会のなかに溶け込んでいる。これもサンフランシスコの魅力と言えます。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって