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2013年6月25日(火)

都議会に新風

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 日本共産党が大躍進した23日投開票の東京都議選では、政治革新の未来を担う若い候補が都内各地で大奮闘しました。豊島区では25歳の米倉春奈さん、品川区では31歳の白石民男さんが、見事、激戦を制して新風を吹かせました。


「変えられる」の訴え届く

最年少都議25歳・豊島 米倉春奈さん

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(写真)3人区での8年ぶりの議席奪還を支援者と喜ぶ米倉春奈さん(中央)=23日、東京都豊島区

 「やったー。一番若い都議が誕生した!」「画期的勝利よ」―。23日夜、当選が決まると、豊島区の米倉春奈さんの選挙事務所は、歓喜のうずがわきおこりました。8年前に失った池田梅夫元都議の議席をフレッシュな候補で奪還し、しかも同区で初の女性都議を誕生させたのですから、喜びもひとしおです。

 連日、奮闘してきた女性(71)は、「とにかくうれしい。これから都政に私たちの声を直接とどけてもらえます」と声をはずませます。

 豊島選挙区は、定数3を日本共産党の米倉さんと、自民、公明、民主、維新各党の公認候補、みんなの党に支援を受けた無所属候補の有力6候補が争う大激戦でした。

 米倉さんは、福祉・暮らし切り捨て、大型開発優先のオール与党都政から暮らし優先、憲法を守り生かす都政への転換を訴え共感を広げました。

 とくに有権者の心に響いたのは、米倉さんが演説で必ず呼びかけた、この言葉でした。

 「政治は必ず変えられます。政治を動かす力は、私たち一人ひとりの声だと、私は確信しています」

 学生時代に就職難解決のために、都内の学生たちと、徹底的に実態を調査。厚生労働省や文部科学省と粘り強く交渉を重ね、就職難についての協議会を設置させました。その中心を担った米倉さんは卒業後、社会を良くする仕事がしたいと、日本共産党の専従職員の道を選びました。宮崎県から応援に駆けつけた父親(52)は「とてもやさしい娘ですが、信念は絶対にまげない子です」と言います。

 日本共産党の議席が伸びてこそ政治を変えられるという訴えは、党派を超えて広がりました。「熱烈な自民党支持者」という人も「若いのにしっかりしている」と支持を表明。電話での対話でも20代の女性が「若者の将来のことを真剣に考えてくれているので応援します」と話すなど、共感の輪が。

 24日早朝、米倉さんは区内各所の街頭に立ちました。演説を始めると、「よかったですね」と次々と声がかかります。それにていねいに応えながら、元気いっぱい訴えました。

 「日本共産党の米倉春奈です。一人ひとりの声を集め、政治を必ず変えていきます」(森近茂樹)

「誰もが人間らしく」信念に

苦労知る31歳・品川 白石民男さん

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(写真)選挙結果を報告する早朝宣伝で支持者と握手する白石さん(左端)と秋田かくお元都議(中央)=24日

 「本当に良かった。弱肉強食のアベノミクスの流れに抗する貴重な議席だ」と男性(70)が白石民男さん(31)に駆け寄り、がっちり握手しました。品川区で8年ぶりに党の議席を勝ち取った新人候補・白石さんが24日、同区大井町駅で行った早朝宣伝の一コマです。

 幼稚園職員の女性(61)は「待機児問題は深刻なのに猪瀬都政は大型開発ばかりに熱心。福祉に力を入れる都政にしてほしい」と期待を述べました。

 15歳からすし職人修行、日雇い派遣など苦労を重ねて21歳で定時制高校に入学した白石さん。さまざまな年齢、障害を持った人など多様な人との学び合いの中で、「人間に優劣をつけるのは間違い。誰もが人間らしく生きられる社会にしよう」と確信したことが活動の原点です。

 定数4に自民が現職に加え新人を擁立、民主現職2、公明現職1。みんな、維新も擁立しました。

 選挙戦では、▽「オール与党」が推進する下町・品川破壊の幅20メートルの大型道路をはじめ、巨大開発反対▽認可保育園、特養ホームの増設▽非正規雇用が7割を占める都の青年雇用の改善―などを訴えてきました。

 自分の歩みを織り込んだ訴えは共感を呼びました。

 自民党の事務所につめていた女性が演説を聞き、「苦労してきたんだね」と駆け寄ってきて握手し、その後の共産党の宣伝に参加したり、聖教新聞読者が「消費税10%は困る」と応援してくれたり…。

 候補になって1年3カ月、5000人以上の要求を聞いてきました。ネットカフェ難民調査を行い、健診無料化を求める署名を集め、4月から区としての35歳以上の健診無料化実現につながりました。

 選挙戦をともにたたかった保育士の男性(34)は「民男君は僕の仕事がうまくいかないとき支えてくれた。弱い立場の人の気持ちが分かる人だ」と話します。

 品川区選出の秋田かくお元都議は「若い人にバトンタッチでき、うれしい。今回の躍進で、新たな『自共対決』の始まりだ」と話します。

 白石さんはいいます。

 「若者の置かれた過酷な状況を都議会で告発し改善させていきたい。参院選でも党を大きくし、大本の国政の転換も勝ち取りたい」(柴田善太)


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