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2013年6月23日(日)

ギリシャ3党連立崩れる

民主的左翼が政権離脱

国営放送閉鎖 「独裁的」と批判

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 【パリ=浅田信幸】財政再建下にあるギリシャでサマラス3党連立政権の一角を占める民主的左翼が21日、緊縮策の一環として強行された国営放送ERTの閉鎖に抗議し、政権離脱と2閣僚の辞任を決定しました。


 14議席の同党が抜け、与党の新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の議席数は計153(定数300)となります。かろうじて議会過半数を維持するものの、歴史的に財政破綻の責任を負う2党だけに、国民の間で緊縮策への反発がいっそう強まることは必至です。

 連立3党は、最高行政裁判所にあたる国務院がERT閉鎖決定の差し止めと放送再開を命じた17日以後、再開条件をめぐって協議を続けてきました。全面再開を主張する民主的左翼に対し、首相は解雇した記者2600人の一部を有期契約で再採用し、規模を縮小したうえでの再開という方針を譲らず、協議は決裂しました。

 民主的左翼のクベリス党首は21日、党議員会議で政権離脱の承認を得たあと、ERT閉鎖問題は「民主的合法性の問題」であり「独裁的な振る舞いや政策には反対だ」と語りました。

 ERT閉鎖は、事前の相談も予告もなく新民主主義党の閣僚だけで決定、即日実行に移され、内外世論に衝撃を与えました。国内では野党はじめ労組もゼネストで抗議。周辺国や国際的なジャーナリスト組織からも撤回を求める声があがっていました。

 PASOKも閉鎖には批判的な態度を表明していましたが、ベニゼロス党首は「国民はいま選挙を望んでいない」と述べ、新民主主義党との連立維持を選択しました。


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