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2013年6月18日(火)

イラン大統領選

湾岸首脳が祝電

「対立」関係改善へ注目

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 【カイロ=小泉大介】サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)首脳は16日までに、イラン大統領選挙で当選を果たしたロウハニ師に相次ぎ祝電を送りました。両国とイランはペルシャ湾を挟む隣国でありながら「対立」関係が長く続いており、国際協調を掲げるロウハニ新大統領誕生が関係改善のきっかけとなるのか注目されます。

 中東の衛星テレビ・アルアラビアによると、サウジのアブドラ国王は祝電でロウハニ師の健康と幸福とともに、イラン国民の「着実な発展と繁栄」を祈念しました。

 さらに国王は、先にロウハニ師がアラブ紙で「イランとサウジは地域の主要な問題への対処で積極的な役割を果たすことができる」と発言したことを称賛しました。

 イスラム教スンニ派世界の盟主を自任するサウジと、同教シーア派聖職者が指導するイランは歴史的に緊張関係にあります。最近では、シリア内戦をめぐり、アサド政権の「後ろ盾」の役割を果たしているイランに対し、サウジは反体制派支援の中心となっており、シリア内戦は両国の「代理戦争」と指摘する声まで出ていました。

 一方、UAEのハリファ大統領はロウハニ師への祝電で、「両国人民ならびに地域の発展のために協力して働くことができることを楽しみにしている」と表明しました。

 イランとUAEとの関係は、UAE側が領有権を主張するペルシャ湾の三つの島をイランが1971年に「実効支配」して以降、対立状態になりました。昨年4月にイランのアハマディネジャド大統領が同島を訪問すると、同年9月の国連総会でUAE側が国際司法裁判所の審判を強く求めて対抗する事態に至っていました。


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