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2013年6月12日(水)

トルコ 対話表明直後 デモ隊を強制排除

警官隊数百人が突入

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 【カイロ=小泉大介】反政府デモが約2週間にわたり続いているトルコで11日、警官隊がデモの拠点となっている最大都市イスタンブール中心部のタクシム広場に突入し強制排除に乗り出しました。前日の10日にはエルドアン首相が反政府運動指導者らとの対話を表明していましたが、直後の実力行使により、情勢は再び緊迫の度を増しています。

 タクシム広場では9日夜に最大規模となる約10万人が反政府集会に参加。それ以降も警官隊の弾圧に備えて多数のデモ隊が座り込みを続けていました。現地からの報道によると、数百人の警官隊が11日午前に同広場に突入し、催涙ガスを浴びせたり放水を行うなどしてデモ隊を排除しました。これにより負傷者も出たもようです。

 一方、トルコのアルンチ副首相は10日の閣議後の会見で、「エルドアン首相は反政府行動の何人かのリーダーとの会談を約束した」「首相は彼らの要求に耳を傾けるだろう」と述べ、会談は12日に行われるとの見通しを示していました。

 これまでエルドアン首相はデモが「過激派」によって扇動されているとし、「我慢にも限界がある」と敵視する立場を繰り返し示していました。

 一連の反政府行動はイスタンブール中心部の再開発計画に反対する住民を当局が弾圧したことに端を発したもので、これまでに3人が死亡、約5000人が負傷しています。デモ隊は再開発計画の撤回を要求しており、首相との会談が実施された場合はその取り扱いが焦点となると見られます。


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