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2013年6月6日(木)

きょうの潮流

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 サッカー好きの友人から前に聞いた言葉を思い出しました。これまで日本代表が味わってきた喜びや悲しみは自分の人生の一部にもなっている、と▼ドーハの悲劇やジョホールバルの歓喜を経て、初めてW杯に出た1998年のフランス大会。日韓で共催した2002年のW杯、そして、パラグアイとの激闘の末に8強入りを逃した前回の南アフリカ大会…。同じ時間や感情を共有した人はたしかに多いでしょう▼その日本代表が劇的な試合で5大会連続のW杯出場を決めました。熱狂と興奮から一夜明けた会見。主将の長谷部誠選手は「世界で勝つためには、もっと成長しなければならない」と口にしました▼試合後のコメントもそうでしたが、ザッケローニ監督や他の選手たちも思いは一緒のようです。土壇場でPKを決めた本田圭佑選手は「自立した選手になって個を高められるか」。それが今後の課題だといいます▼それにしても人々はなぜ、こうまでサッカーに魅了されるのか。ボール一つあれば大人数で楽しめる。シンプルなルールと足技の妙技。労働者のスポーツとして発展してきた歴史。国民性が表れる代表戦――。“サッカーは世界の言葉”といわれるゆえんです▼小学生の本田選手が描いた夢。それは、世界一のサッカー選手になって、W杯で優勝することでした。彼は、いまもその夢を「本気でめざしている」。1年後に開幕するブラジルW杯。さらに成長した日本代表の姿を楽しみに、人生の一断面を刻むときを待ちたい。


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