「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年6月1日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 衣替えの6月。梅雨空や晴れ間の暑さに着合わせも迷う時期です。自然の移ろいや日常の風景がめまぐるしく変わる季節は、わたしたちの心もゆさぶりやすい▼気持ちを変えるといえば、歌もそのひとつ。いまから半世紀前の今月、日本の歌が全米で初めて1位になりました。坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」を改題した「SUKIYAKI」です。3週間も首位を保ち、ミリオンセラーとなる快挙でした▼もともとは日本で大反響を呼んだ曲。カリフォルニア州の移民の町でラジオ局が流すと、リクエストが殺到。全米から世界へとひろまっていきました。いまその軌跡をたどる展示会が、東京・世田谷文学館で開かれています▼70をこえる国でカバーされ、世界中の人々が口ずさんだ「奇跡の歌」。日本でもその後、忌野清志郎さんがライブのたびに歌ったり、多くのミュージシャンによって歌い継がれてきました。そして、震災をはじめ困難な状況におかれた人たちの「希望の歌」にもなっています▼東日本大震災をきっかけに、神戸では「上を向いて歩こう」の大合唱が始まりました。試みは各地にひろがり、みんなの心をつないでいます。作詞した永六輔さんは「挫折した泣き虫の詩が、いつの間にか励ましの詩に変わった」といいます▼歌には、人それぞれの大切な思いや歴史がつまっています。「みんな自分の音楽がある。多くの音楽をもつことが、その人の幸せの量と比例するのだろう」。作曲した中村八大さんの言葉です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって