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2013年5月30日(木)

きょうの潮流

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 あの橋下大阪市長が来月に予定していた米国視察をとりやめました。行っても、会ってくれる人がいないそうです。「風俗業の活用」を公然と勧めて侮辱した相手の顔など見たくもないのでしょう▼中止でかかるキャンセル料は180万円とか。みずからの暴言で公務に支障をきたしながら、その後始末に市民の税金が使われてはたまりません。「法的に問題ない」と居直らないで、無駄にしたお金は自分で払ってはどうか▼元「慰安婦」の金福童(キムボクトン)さんと吉元玉(キルウォノク)さんも、市長との面会をやめました。自分たちの証言を否定するような人物のパフォーマンス謝罪なんか受けたくない、何をいっても伝わらない―。ハルモニたちがそう思うのも当たり前です▼歴史をねじ曲げる発言に、世界の目はとてもきびしい。大阪の女性団体の抗議宣伝は海外メディアの取材をうけ、フランス人記者からは「応援しています。がんばって」とエールが。共産党の女性議員たちの抗議行動にも海外からすぐに反応があったそうです▼侵略戦争で多大な犠牲者を出した日本の政治家が、平気で史実に反したことを口にする。世界がそれをみすごせば、いまの国際社会は成り立たなくなります。逆にいえば、日本で許したら孤立の道です▼維新の会は、共同代表が示した歴史認識を受け入れています。橋下氏はこのごにおよんで、マスメディアの「誤報」だといいはって責任を転嫁しています。それをいうなら、こんな政党を検証もせずにもちあげたことこそ誤報でしょう。


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