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2013年5月16日(木)

橋下氏発言 「失望を感じた」

韓国駐日大使が非難

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 韓国の申珏秀(シン・カクス)駐日大使は15日、離任にあたって都内の日本記者クラブで会見し、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)の「慰安婦制度は必要だった」とする発言について、「日本の指導者たる政治家が、歴史認識や女性の人権を尊重する意識が貧弱であり、失望を感じた」と強く非難しました。

 韓国では、最大野党の民主党が橋下氏に謝罪を要求するなど波紋が広がっています。

 申大使は、橋下氏の発言に対する日本国民の反応はおおむね良識的だったことと対比して、「日本国民の意識とかい離した歴史認識を持つ政治家が、慰安婦にされた被害者の苦痛と、女性の人権という普遍的なテーマについて、もう一度考えるべきだ」と注文しました。

 また、過去の植民地支配や侵略戦争を認めた1995年の「村山談話」見直しの動きが日本政府や与党内から出ていることについて、申大使は「韓国を含めて、周辺諸国は村山談話を基礎として対日関係を構築してきたが、今になって村山談話を修正するような動きが出ているということはひじょうに不幸なことだ」と述べました。

 麻生太郎副総理らによる靖国神社参拝をきっかけに、4月26日に予定していた日韓外相会談が中止されたことについて、「靖国参拝に対する韓国国民の認識は否定的だ。韓国も日本も民主主義的な国家で、世論の影響を直接受ける状況にある」と述べ、当面は政府間の交流が復活する見通しはないとの考えを示しました。


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