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2013年5月16日(木)

きょうの潮流

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 「母の日」に妻が花を贈りました。すぐに絵はがきが届きます。「きれいなお花をありがとう。体に気をつけてみんな元気でね」の返礼。いつものことですが、温かい気持ちが伝わります▼ふだんは離れて生活していても、親は子を、子は親を思うもの。その親子の情が各地でかよった日に「母さん助けて詐欺」の名称が話題になりました。手口が変わってきたことで、「振り込め詐欺」に代わる呼び方になります▼息子や孫に成りすまして電話をかけ、現金を振り込ませる「おれおれ詐欺」が急増したのは10年ほど前から。その後、手口は複雑かつ狡猾(こうかつ)になり、最近では身内の知人をかたって現金を直接受け取りにくる手法が目立ちます▼警察庁の調べでは昨年の被害総額は約160億円にも。前年よりも大幅に増え、現金手渡しで1件当たりの被害額が大きくなっているそうです。被害者の半数以上が70代以上で、60代をふくめると全体の8割。女性が多くを占めるといいます▼善意につけこみ、お金をだまし取る悪質さ。取られた側は、金額以上に人の悪意にふれた心が傷ついたはずです。被害にあい、自分がバカだったと嘆き悲しむ姿。人間不信がひろがり、殺伐とした社会への不安がつのります▼手口にあわせた防止策を講じたり、家族と連絡を密にとることは必要でしょう。しかしなによりも、人にやさしく、人間らしく生きられる社会をもとめたい。悪意はびこり金もうけがすべての世ではなく、善意に満ち人と人が支えあえる日本に。


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