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2013年5月9日(木)

きょうの潮流

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 ひきたての豆の香りが漂う。心地よいクラシック音楽が流れるなか、味わうおいしいコーヒーとケーキ。しゃれた絵画が飾られたお気に入りの喫茶店の壁に「閉店のお知らせ」が貼られていました▼「80歳の声をきくと、さすがに体力がね」と店主。「さびしくなりますね」「おつかれさまでした」と声をかけ店を後にしました▼この10年ほどで東京郊外の筆者の自宅近くから、3軒の喫茶店、古本屋、文房具店、スポーツ用品店、中小スーパーやコンビニなどが姿を消しました。理由はさまざまです。高齢化と後継者難、長引く不況、大手スーパーの進出、駅前再開発、競争激化など▼2013年版中小企業白書によると、1〜2人の小売業は16年間で85万店から50万店へ、従業者数は138万人から80万人へとそれぞれ4割減りました。4〜9人の製造業は15年間で事業所数、従業者数ともに半減しました。企業倒産の要因は7割以上が販売不振です▼政治が不況に拍車をかけるなどあってはならないことです。そのひとつが消費税増税です。消費税還元セールを禁止するかどうかで一騒動起きています。大手流通業が増税分を値引きして販売しようとするのは、増税がいかに消費を冷やすかの裏返し。値引きのしわ寄せは納入業者へと向かいます。もともと中小零細業者の多くは消費税増税分を価格に転嫁できず身銭を切っています。「営業破壊税」といわれるゆえんです▼解決は簡単です。消費税増税をやめることです。いつか。いまでしょ。


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