2013年5月8日(水)
単一の経済圏めざす
ペトロカリベ 中米カリブ海18カ国
【カラカス=田中靖宏】ベネズエラや中米カリブ諸国18カ国が参加するエネルギー協力機構ペトロカリベの第7回首脳会議が4、5両日カラカスで開かれました。首脳らは、相互協力を一層発展させ、単一の経済圏設立をめざすことなどを盛り込んだ最終文書に調印しました。
ベネズエラのマドゥロ大統領は、投資・貿易の促進、新しい共通通貨の採用など、単一経済圏が各国の経済発展につながると期待を表明。各国がイデオロギーの違いをこえて協力を発展させることの意義を強調しました。
ペトロカリベは2005年に産油国ベネズエラの提案で発足しました。同国は石油資源のない中米カリブ海の国々を優遇し、石油代金の一部を25年間の長期払いにするなど破格の条件で輸出。石油代金の支払いでは生産物や人的サービスによる決済も認めてきました。
ホンジュラスは09年のクーデターで親米政権が成立した直後に脱退しましたが、その後の政権が方針を転換して再加盟を申請。今回の会議でこの申請が認められました。同国のロボ大統領は6日、有利な条件での石油獲得が貧困対策など「社会的利益につながる」とペトロカリベ再加盟の重要性を強調しました。