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2013年5月1日(水)

きょう第84回メーデー

非正規の「希望の星」 勝訴のマツダ原告団、意気高く

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 メーデーの5月1日。4年前のこの日、「派遣切り」とたたかうマツダ訴訟原告団と名物の手作りマドレーヌが初登場しました。原告の全員が人生で初めてのメーデー。労働組合に入ることが初めてでした。今年で5年目に入ります。


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(写真)広島高裁でも勝利しようと力をあわせる原告団と支援者ら=山口市

 4月上旬、山口市で開かれたマツダ共闘会議の総会。提訴から4年のたたかいが画期的な勝利判決に実を結び、会場は笑顔があふれました。

 3月の山口地裁判決は、ユニオン山口の原告15人のうち13人を派遣先・マツダの正社員として救済しました。

 支援するパートの女性(62)は「希望の星になってくれた」と喜びました。判決文を2時間かけて読みました。自身は、主に3カ月の有期雇用を繰り返して21年。今春闘でパートを無期雇用にするよう求めています。

 マツダは控訴しました。財界の圧力も推測されます。藤永佳久会長・県労連議長は訴えました。「財界は“雇用は有期が基本”“解雇自由”を求めている。だからこそ、負けられない」

 役員の三谷弘子さん(71)は物資援助に感謝しました。米は県内各地から年間300キロも寄せられます。「私も戦後、米びつにお米があると安心できた」と三谷さん。「いまの時代も、原告はお米があることに安心感をもつ生活を強いられている」と話しました。冬の1週間、病身の妻と車中泊した原告もいます。

 マドレーヌの初売りは4年前の県中央メーデーでした。活動資金にあてるためです。その前日に提訴しました。

 中高年の男たちの手作り、無添加です。100個を完売しました。翌年は倍増。味は優しく、ぶれません。これまで約6000個を焼きました。

 「メーデー会場は元気をもらえます」と話す原告の清水力志さん(42)。メーデーを迎えると、思うことがあります。「先輩たちがたたかい取った権利で、いまがある。この権利を守り抜き、次の世代に手渡したい」


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