2013年4月28日(日)
米大統領
シリア政権に警告
「化学兵器使用なら事態変わる」
【ワシントン=山崎伸治】オバマ米大統領は26日、シリアのアサド政権に対し、同政権が化学兵器を使用したならば「それは事態を大きく変えるものとなる。われわれは慎重に対応せねばならない」と述べ、米政府としての対応を決断すると警告しました。
ホワイトハウスでのアブドラ・ヨルダン国王との会談前に記者団に述べました。オバマ氏は「大量破壊兵器を民間人に対して使用したならば、国際的な基準・国際法に照らして一線を越えることになる」と指摘。「米国内だけでなく全世界が、民間人への化学兵器の使用を許さないだろう」と強調しました。
ホワイトハウスは前日、シリア政府が化学兵器を使用した可能性があると議会に説明しました。オバマ氏はそれについて「予備的な評価だ。情報収集に基くものだ」と指摘。「いつ、どこで、どのように使用されたのかについてはさまざまな疑問がある」として、国連など国際社会とも協議しながら、米国政府として独自に調査を行う考えを示しました。