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2013年4月26日(金)

歴代社長の態度に怒り

福知山線脱線事故8年 追悼と安全のつどい

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 尼崎市総合文化センターで開かれた「追悼と安全のつどい2013 ヒューマンエラーと運輸事業の組織と構造」には約200人が参加しました。

 遺族でつくる「4・25ネットワーク」世話人の淺野弥三一さんは、開会あいさつでJR西日本の歴代3社長の公判にふれ、「安全は第一義的に守るべき責任。それを放り出して『知らなかった』と言う(3社長の)態度には憤まんやるかたない。私はなぜ事故が起きたかにこだわって追及していきたい」とのべました。

 運輸安全委員会業務改善有識者会議座長で関西大学教授の安部誠治氏は、事故の責任を個人に帰する考え方は一掃すべきだと指摘。同事故の教訓として、ヒューマンエラー対策とリスク評価(事故の発生確率だけでなく被害の大きさをも考慮する)の重要性を強調しました。

 元航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)委員で日本ヒューマンファクター研究所顧問の垣本由紀子氏は、「処罰は安全につながらない。エラーを隠すのではなく情報として共有できる雰囲気が必要」と指摘。安全対策の費用を惜しまず、人間のエラーをカバーする設備が必要だとのべました。

 遺族側とJR側が共同で事故を検証する「JR西日本安全フォローアップ会議」の状況について、同会議の座長で神戸商船大学名誉教授の西川榮一氏が報告しました。


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