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2013年4月26日(金)

福知山線脱線事故8年 安全の費用惜しまないで

遺族ら“つらさ一生消えない”

兵庫・尼崎

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 107人が亡くなったJR福知山線脱線事故から8年の25日、兵庫県尼崎市の事故現場に設けられた献花台には、朝から遺族や多くの市民らが花を供え、事故の原因究明、再発防止の願いを語りました。午後には同市内で「追悼と安全のつどい 2013」(同実行委員会主催)が開かれました。


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(写真)福知山線脱線事故現場で献花する人ら= 25日、兵庫県尼崎市

 事故で長女の中村道子さん=当時(40)=を失った藤崎光子さん(73)=大阪市=は、元JR西日本会長の井手正敬被告ら歴代4社長が業務上過失致死傷罪に問われて起訴(うち3人は検察審査会の議決による強制起訴)されたことにふれ、「法廷で歴代社長の話を聴き、証拠を見ることもできる公判の意味は大きく、それによってJRの利益優先体質がより明らかになったと思います。井手氏にはここへ来て献花していただきたい」と語りました。

 長男の英也(ひでや)さん=当時(44)=を失った植木安(やすし)さん(82)=兵庫県川西市=は、妻の登喜子さん(78)とともに献花。「井手氏は謝ってほしい。私たち遺族だけでなく、社会に対して。JRに必要なのは反省すること。反省があれば、必然的に安全を大切にする会社になる」と話しました。

 「人生をひっくり返されたあの日のつらさは一生消えません」と語ったのは、長男の孝広さん=当時(34)=を失った石橋タカ子さん(67)=大阪府阪南市=。「最近、JR西では事故につながるようなトラブルが続いています。社長は『安全を大事にします』と言うけど、職員一人ひとりに行き届かせてほしい。根がしっかり張らないと木は枯れます」と警鐘を鳴らしました。


 福知山線脱線事故 2005年4月25日午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口―尼崎間で、快速電車が制限速度を大幅に超えてカーブに進入し脱線。線路脇のマンションに激突し、乗客106人と運転士が死亡、562人が負傷しました。


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